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飲食店経営者の皆様、コレから起業を目指す皆様、いらっしゃいませ、【実録】飲食店経営ブログ 管理人の「fujiba」でございます。

前回のブログ【時間帯・曜日別データについて】と書いて参りましたが、今回はもっと役立つ「男女比率」のデータ活用方法についての記事となります。

現在のお店の状況で「うちは男性客が80%以上」「うちは女性客がほとんど」という経営者様も、もう一度ご確認の為、お読み頂けると幸いです。



トイレ


◆男女比率での売上対策

居酒屋を経営していて、シンプルかつ極めて役に立った顧客分析の事例をご紹介してまいります。

自分が居酒屋を経営していた頃、長期にわたり売上が低迷した時期がありました。

そこで、売上を男性客と女性客に分けたところ、男性客の数はそのままですが、女性客の数が減っている事が分かりました。

女性客が減った結果、売上が下がっているのであれば、女性客が増えれば売り上げも増える事になります。

失った女性客を取り戻す際、真っ先にすべき事は、店に対する正直な評価を聞く事で、これは、ビジネスの鉄則ですが、お客の数が減った時は【そのお客様に聞く】が一番のポイントになります。

現場で起きている事実、お客が離れる本当の理由を正確に掴む事で、業績の回復はそれほど難しい事ではありません。

大企業のようにデータを収集できない「中小企業」や「小さなお店」において、緻密な数値分析をしている時間は無駄、緻密な数字分析に時間を費やさない代わりに、ターゲット顧客を【直接観察する事】が必要になるのです。

自分も、何人かの常連客・知人女性に自店の評価を聞いて回りました。

その結果、近隣の競合店の方がデザートの品揃え、クオリティが優れている、との答えが分かりました。

自分が居酒屋市場に参入して数年のうちに、多くの競合店が現れました、その多くがしのぎを削り、切磋琢磨した結果、数年前とはやはり「差別化」が生れ、その競合店も「デザート」に注力していた訳です。



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◆ターゲットを絞ったメニュー開発と広告

女性客が離れた要因が【デザートの弱さ】である事が分かったので、さっそく商品開発に入っていきます。

スタッフたちと話し合い、毎月、新しい自家製のデザートを含めた商品を開発し、メニューに投入、「和食の旬を活かしたデザート」をコンセプトにクオリティの高いデザートを提供出来ました。

パフェなどは居酒屋でも売れるデザートの定番ですが、その他にも【アイスクリームの上に熱いソースをかけたデザート】【焼き立てのアップルパイ】【フォンダンショコラ】などなど、かなりのペースで商品力を付け、提供した事を覚えています。

また、広告媒体にはすべて、「デザートのクオリティ」「ここでしか味わえないスイーツ」という内容を盛り込みました。

上記内容で取り組んだ結果、約半年間で女性客の客数は増え続け、元の水準まで回復しました。
もちろん男性客の減少もありません。



◆まとめ

いかがだったでしょうか?
基本的なデータ収集という行為は重要ですが、いかにそのデータを活用するのか?いつそのデータを利用するのか?という事の重要性がお分かり頂けたと思います。

もちろん、前回の内容「時間帯別」や「曜日別」の売上推移もしっかりと確認し、定期的なメニューの改正やサービスメニューの提供など、ターゲットとしているお客様に向けた案内が出来ているか?をご認識ください。

それではまた次回のブログでお会いしましょう。


※参考までに面白いので読んで見てください。