夢のレストラン④


飲食店経営者の皆様、コレから起業を目指す皆様、いらっしゃいませ、【実録】飲食店経営ブログ 管理人の「fujiba」でございます。 

自分が起業した時は、すでに営業している既存店の営業権を【買取】したケースでした。

なのでスタッフもいる、コンセプトも決まっている、という比較的『労力』の掛からない起業でした。

ですが【大赤字】のお店だったので、日々『改善』の繰り返し、『お皿一つ』から変えて行き、黒字転換するのに1年間はかかりました。

法人経営として行っていた赤字店舗でしたが、自分『経営者』が入り込むようになって『お客』『スタッフ』『業者』など様々な環境が変わったと思います。

その時は、自分も『一所懸命』で、法人を起こすという他の考えは微塵にもありませんでした。

個人事業主として起業するか、法人を立ち上げて起業するか、など『経営形態』は人それぞれ、もちろん『居抜き』なのか『新規』で一から立ち上げるか?でも大きく変わってきます。

と、いう事で今回は様々ある『経営形態』についての素朴な疑問をまとめてみました。




◆友達と一緒に開業したいが、問題はありますか?

トーク


個人的な意見で申し上げると、あまりお勧めはしていません。

自分の周りで『成功している経営者』の中にいないからです。

さらに上手く行かない理由としては、お互いの思いが最終的な部分で合致する事が難しいと思います。

飲食店とはオープンしてお店を閉めるまでずっと店舗内の空間にいます。

結婚した夫婦もそうですが、四六時中同じ空間にいると些細な事に気が付き出します。

お互いの人間性が手に取るように分かるようになり、商売上金銭も飛び交うわけです。

思いが重なった開業の瞬間より、地道に日々の営業をして行く時間の方が圧倒的に長いという事ですね。

また、経営責任を持つ人が多ければ多いほど、当事者意識は薄れ『自分の店を何とかせねば!』という意識が無くなります。

「一人であればどんな問題でも即決して解決出来るのに、あいつがこう言うから...。」となるんですね。

ただし、どちらかが明確に『代表者』として取り組む際は、成功率は高くなります。

双方の得意分野を理解し、金銭的な契約もしっかりと結ぶ事で、各々の立場を活かした柔軟な経営が出来ると思います。

ですが、これって法人組織に近づくという事なんですね。

独立開業に際して『はじめが肝心』、しっかりと友人と『お金の話』『立場の話』など議論しあい決めて取り組みましょう。

最終的な話は必ず『第三者』を交え、書面化する事をお勧め致します。


◆定年後に飲食店を開業したいがどうしたら良いか?

シニア


近年、退職金を元手に長年の夢だった『飲食店経営』を始めるシニアの方が増えています。

年金収入も見込まれるので『利益に執着しなくていい』という方もいらっしゃいました。

今後の時間を考えると『ローリスク・ローリターン』を目指す経営を行う事が必要です。

「定年し、セカンドライフの充実の為に」「まだ体が動く元気なうちに」などチャレンジする事は非常に良い事なんですが、いつも書いているように飲食店は甘くはありません。

もし、開業したはいいが思ったほどの収益も上がらず、精神的に参ってしまうケースや、開業の際の融資の返済が出来ず、赤字が多くなってしまい、見込んでいた『年金』も金融機関に持って行かれて...。

年を取っていては挽回すると言った『時間』はありません。

ココではそうならないようなポイントを3つほどご紹介して行きます。

『①大きな借り入れはしない事』

もともと、定年されている方への融資は難しいものです。

物理的な問題ですね、時間に限りがあるので。

基本的には『自己資金』に収まる程度で開業するか、経営に負担なく返せる金額か?など返済計画をしっかりと考えて借り入れを検討しましょう。

今までのサラリーマンとは違い『一定の収入』ではありません。

間違っても『大きな借り入れ』はしないように。

『②夫婦2人で運営できる規模にしましょう』

先ほどの『借り入れ』と同じで、ご夫婦で営む小さなお店で開業しましょう。

大きくても30坪前後が理想だと思います。

人を雇用する事も一つの『リスク』になりますので、2人でのオペレーションを確立して営業できる内容にしましょう。

『③飲食店経験が無い場合は一度、勤務経験をしてみる事』

これは労若男女問わず、開業したい業態で実際に働いてみる事をお勧めします。

特に飲食店での勤務経験が無い方にとって、この経験は非常に重要になるからです。

自分のお店でも60代の方を雇用した経験はありますが肉体的にきつくて辞められたケースもありました。

お客として行くお店と、実際にお店を運営する事は全く違います。

リスクを負って経験するよりも、まずは一度業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?

◆戸建ての自宅で開業する際の注意点は?

住宅地域


自宅での開業の場合、基本的に『住宅地域』での開業となります。

「繁華街」や「オフィスビル」では無く飲食店での好立地とは呼べないでしょう。

そのような事も踏まえて『メリット』『デメリット』をお伝え致します。

『◆戸建てでの開業メリット』

①自宅なので『家賃』がかからない
②通勤時間が無く、効率的に時間が使える

『◆戸建てでの開業デメリット』

①住宅地域なので集客力が弱い
②仕事とプライベートの両立が難しい

という事で、『デメリット』の部分が苦にならない方は非常に大きなメリットを活かせると思います。

ただし、集客のための『販促』には十分力を入れて下さい。

まちがっても中途半端な看板は付けないように、しっかりと『飲食店』と認識されるようなお店作りを心がけましょう。



栗はい箸

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